本日4月3日は「葉酸の日」です。
「よう(4)さん(3)」の語呂合わせから「葉酸と母子の健康を考える会」が制定しました。妊婦さんや女性にとって葉酸が大事であることを呼びかけることが目的です。
葉酸は妊活中や妊娠中の女性に大事な栄養だといわれています。
全国の妊娠経験のある女性に向けたアンケート[※1]で、葉酸を意識した理由について「胎児の成長によい影響があると思ったから」という回答が86%もありました。
しかし、その葉酸の内容は意外と知らない方も多いのではないでしょうか。
葉酸摂取の目的
葉酸は細胞分裂をおこなうDNA合成に必要な栄養素です。
妊婦さんの葉酸摂取の目的は、「新生児障害のリスクを下げる」ことと「母体の貧血を防ぐ」ことです。
十分な葉酸を妊娠初期に服用すると「神経管閉鎖障害(先天性奇形)」のリスクを減らせるという報告があります[※2]。
特に妊娠初期は、赤ちゃんの細胞分裂の働きで脳や脊髄などの器官が作られますので、葉酸不足になるとうまく器官が作られずに神経管閉鎖障害を引き起こす可能性が高まるとされています。
神経管閉鎖障害は脳と脊椎が形成不全になる障害で、脳が成長しなくなる「無脳症」と、脊椎が成長しなくなる「二分脊椎症(にぶんせきついしょう)」があります。
無脳症は死産が多い、二分脊椎症は運動障害や排出障害などが起こり水頭症の合併症などを引き起こす、などの危険性があるとされます。
また、妊娠すると赤ちゃんに血液を届けるため、妊婦さんは貧血になりがちです。「造血ビタミン」とも呼ばれる葉酸が不足すると、妊婦さんは極度の貧血になりやすくなります。
妊活中の男性にも葉酸は必要!
葉酸の重要性は、女性に対するものが多いのが現状です。現在は胎内で赤ちゃんを育てるのは女性のため、女性への呼びかけが増えてしまいます。
しかし、妊活中の男性にも葉酸は必要な栄養素です。
葉酸不足の男性の精子は受精後、受精卵が育たずに流産や胎児の奇形リスクが高くなることがあります。
葉酸を摂ることで精子の質が向上します。エソラでは、葉酸は男性にも必要であることを呼びかけています。ぜひパートナー同士で葉酸を摂取してください。
妊婦さんは「葉酸」が不足している
現代の妊婦さんの1日あたりの葉酸摂取量の平均は243㎍だといわれています[※3]。
厚生労働省の指針で妊活中や妊娠中の女性は1日400㎍~1000㎍の葉酸の摂取が推奨されていることを考えると、かなり不足しています。
受精から妊娠3カ月までの妊娠初期は、赤ちゃんの神経管などが形成される大事な時期。意識的に摂りたいところです。
厚生労働省は葉酸サプリメントも推奨しています。特に妊活中や妊娠中は、葉酸を摂取するように心掛けましょう。
葉酸はサプリメントから摂ると効率的
葉酸には「ポリグルタミン酸型葉酸」と「モノグルタミン酸型葉酸」があります。
「ポリグルタミン酸型葉酸」は、体内に入ると消化管の酵素で「モノグルタミン酸型葉酸」に分解され、小腸で吸収されます。しかし、体内で分解される過程でさまざまな影響を受け、吸収率は半分程度だといわれています。さらに熱に弱いため調理などで分解されやすい特徴があります。
体内に取り込みやすい葉酸は「モノグルタミン酸型葉酸」で、摂取した量の多くが吸収されます。
厚生労働省が推奨しているのも「モノグルタミン酸型葉酸」です。
食事から得る天然葉酸もいいですが、吸収しやすい「モノグルタミン酸型葉酸」のサプリメントを選ぶほうが効率的だといえるでしょう。
4月3日の「葉酸の日」、この機会に改めて「葉酸」の大事さを知り、健康維持に役立ててください!
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引用元
- ※1 《妊娠期における葉酸に関する調査》2人に1人はサプリで摂取!35%は妊活中からサプリを飲んでいた【赤ちゃんの部屋調べ】 – PR TIMES
- ※2 葉酸とサプリメント ‐神経管閉鎖障害のリスク低減に対する効果 – 厚生労働省
- ※3 国民健康・栄養調査(国民健康・栄養調査(令和元年)) – 厚生労働省
参考
- 妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針 – 厚生労働省