薬用人参の王様「三七人参」について

薬用人参の王様「三七人参」について薬用人参の王様「三七人参」について

漢方において「人参」は最も有名な生薬の一つです。高麗人参や朝鮮人参など聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

さて、そんな人参の一つ、「三七人参」についてご紹介します。

三七人参は「田七人参」とも呼ばれ、高麗人参と同じウコギ科の植物ですが、含有成分は高麗人参をはるかに上回るとされています。

中国雲南省の海抜1,200~1,800mの限られた地域にしか生息しません。中でも雲南省文山県は土壌が豊かで良質の人参が育ち、「1等級」品の名産地として知られています。

三七人参と歴史

薬用人参の種類では最も原始的な種類で、古来から生薬として用いられていたとされています。

16世紀の薬学書「本草網目」には「補欠第一、力があふれる」と記載されており、これは「血のめぐり」に働きかけるということを意味しています。

それから中国全土に知られるようになりましたが、それを口にできたのは貴族など特権階級の人だけに限られていました。

1971年、当時の首相の指示により一般にも開放。1977年には輸出も認められ、日本でも知られるようになりましたが、貴重な植物のため多く輸入することはできなかったようです。

貴重な生薬、三七人参

三七人参はお金に代え難いほど価値が高いことから「金不換」とも呼ばれていました。盗難から守るため、畑に地雷を仕掛けた逸話もあるほどです。

三七人参が貴重とされる理由

三七人参は、

  • 栽培に3年~7年を要する(三七人参の名前の由来にも)
  • 収穫後の畑は虫がわき、病気になりやすくなるため、5年~10年は使うことができない
  • 同じ土地で栽培ができるのは5回ほど
  • 三七人参が土壌の栄養を吸収するため、40年程度で土地が使い物にならなくなる

などの理由から、手間がかかるうえに量産ができず、古くから高貴薬とされてきました。

中医学の歴史で知られている最高級の処方「雲南白薬」「片仔廣」の主成分とされ、「人参の王」といわれています。

三七人参が注目される理由

世界的に注目されたきっかけ

三七人参が一躍有名になったのは、ベトナム戦争時。止血効果があるとされる「デンシチン」という成分が含まれることから、北ベトナム軍の兵士の戦傷の治療に用いられました。

そこで大きな成果を上げ、世界にその効果が広く知られることとなり、中国政府は国外輸出を禁じるほどでした。

三七人参の現在

現在、三七人参は「抗酸化作用」や「免疫力向上」の効果があることで、需要が増加しています。

研究では、

  • 肝臓切除後、肝細胞の再生促進効果・保護作用・肝循環改善効果
  • 抗ウイルス作用
  • 中性脂肪やコレステロールを分解し、吸収を妨げる効果
  • 血糖値を下げる効果
  • 血流改善効果

などが報告されています。

三七人参の等級と価格について

三七人参は、3cm~6cmの灰褐色の塊根(かいこん)からなります。

その品質は頭数(とうすう)で示されます。これは「500gあたり何個の塊根からなるか」によって等級を決める方法で、一等級(最高ランク)から13等級に分類されます。

頭数が少ない(1個あたりの塊根のサイズが大きい)=等級が高いということになります。

今後ますます注目を集める三七人参

一等級(最高ランク)の三七人参は、10日分でおよそ15,000円程度で販売されており、健康志向の方から人気が高まっています。

また、医薬品としての研究も進んでおり、「心臓病」「糖尿病」「抗がん剤」「記憶力向上」などの効果が期待されています。

しかし、三七人参は天然の山岳地帯に自生する貴重な植物です。過剰な収穫や、乱開発による生息地の破壊が懸念されることから、中国政府も保護活動に取り組み始めています。今後ますます貴重な生薬となっていくことでしょう。

エソラ漢方薬本舗では、一等級(最高ランク)の三七人参を取り扱っております。サンプルも用意しておりますので、ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。

エソラ漢方薬本舗 河野竜二

三七人参が気になる方は、エソラ漢方薬本舗へ。ホームページから、お電話・LINE・メール等でお問い合わせいただけます。
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エソラスタッフ

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監修:エソラ漢方薬本舗 河野 竜二

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創業60年の老舗相談漢方店の漢方薬剤師 高橋 修 先生に20年師事し、日本漢方薬漢方を学ぶ。これからの漢方についての講演、講師を経験(宮崎、熊本、福岡、広島、大阪、東京、神奈川、宮城、北海道)。学術講師、漢方薬研部代表、商品開発も手がけている。

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