薬膳に興味はあるけれど、どこから始めればいいか迷っていませんか?
薬膳初心者の方には「薬膳カレー」が断然おすすめです。
調理師免許を持つ漢方屋が、両方の目線から薬膳カレーについてご紹介します。季節別のおすすめ具材もありますよ!
最初に:薬膳とは?
薬膳は、食材と漢方の知識を組み合わせて体質改善や健康促進を目指す食事法です。体のバランスを整え、巡りを良くすることを目的としています。
実は、薬膳の基本は日常の食材を活用することにあり、特別な材料は必要ありません。まずは身近な料理に薬膳の要素を取り入れることから始めてみましょう。
調理師免許を持つ漢方屋が、始めての薬膳としておすすめしたいのが「薬膳カレー」です。
なぜ「薬膳カレー」がおすすめなのか
薬膳カレーは、薬膳初心者でも取り入れやすい理由がたくさんあります。
1. 【漢方屋目線】スパイスが豊富
カレーには多くのスパイスが使われています。スパイスは薬膳でもよく使用される食材で、それぞれが持つ効能が体に働きかけます。
有名なスパイスだと下記のようなものがあります。
- ターメリック(生薬名 鬱金):抗炎症作用や肝機能をサポート
- クミン(生薬名 馬芹):消化促進や冷えの改善
- シナモン(生薬名 肉桂):血行促進や疲労回復
これらのスパイスはカレー粉(またはガラムマサラ)に配合されているため、普段の食事から自然と薬膳を取り入れることができます。
2. 【調理師目線】アレンジの幅が広い
薬膳カレーは自由にアレンジが可能です。鶏肉や野菜、豆類など、お好きな食材を組み合わせて、自分の体調や好みに合わせたカレーを作れます。
例えば、
- 冷え性の方にはショウガやにんにくをプラス
- 夏バテ気味の方には夏野菜をたっぷりと
こうしたアレンジが簡単にできるのも薬膳カレーの魅力です。
3. 【調理師目線】作りやすく、美味しい
薬膳というと「クセが強そう」「美味しくなさそう」といったイメージを持つ方もいますが、カレーなら安心!
スパイスの香りと旨味がたっぷりで、誰でも美味しく食べられます。いつものカレーに食材をプラスするだけです。
薬膳カレーを作る基本のレシピ
ここでは簡単に作れる薬膳カレーの基本レシピをご紹介します。
材料
- カレー粉
- タンパク質源:肉(脂質が気になる方は鶏むね肉)または豆類
- 野菜:玉ねぎ、にんじん、ほうれん草など
- 風味付け:牛乳やヨーグルト
- 味付け:塩、コンソメなど
- お好みでショウガやにんにく
薬膳カレーなら、エソラのカレーがおすすすめ!
カレー粉から作るカレーは、材料を揃えたり味の調整をするのが大変ではありませんか?
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【四季別】薬膳カレーにおすすめ具材
エソラ漢方薬本舗が、四季別でおすすめの具材を選びました。
基本のカレーに、具材やトッピングとしてプラスしてみてください!
春の薬膳カレー:ほうれん草とレバーの栄養たっぷりカレー

ほうれん草のやさしい甘みを感じる、春の養生にぴったりの薬膳カレーです。鶏レバーもカレーのスパイスで食べやすくなりました。
春の代表的な不調である血虚(けっきょ・貧血)対策に。鶏レバーとほうれん草の組み合わせは、薬膳的に「血を補う力」が非常に強力です。さらに、温泉卵をトッピング!
カレーのスパイスで体を温めながら、豊富な栄養を補給できますよ。
こんなときに
- 春先の血虚(けっきょ・貧血)対策をしたいとき
- 体がだるい、元気が出ないとき
- 栄養満点のカレーを食べたいとき
薬膳的効能
- ほうれん草(涼性)
血を補い(補血)、貧血予防や体を潤す効果があります。また春の乾燥による肌荒れにもおすすめ。 - 鶏レバー(温性)
補血(ほけつ・血を補う)力が強く、春の血虚改善に効果的。 - 温泉卵(平性)
消化吸収がよく、全体の栄養バランスを整えます。卵黄の補血作用もプラス!
夏の薬膳カレー:ナスとパプリカのさっぱりスパイスカレー

ナスとパプリカの優しい甘みとスパイスが相性バッチリの、夏にぴったりの薬膳カレーです!お肉が欲しい方は鶏むね肉やささみがおすすめ。
旬のナスとトマトは、胃腸に優しく、さらに体を冷やすチカラがあるので夏におすすめの食材ですよ。
パプリカが彩りと甘みをプラス。最後にレモン汁を入れることで、あっさりしたカレーに仕上がります。
こんなときに
- 暑さでバテ気味なとき
- 彩り豊かな野菜が食べたいとき
- さっぱりしたヘルシーカレーを楽しみたいとき
薬膳的効能
- ナス(寒性)
体内の余分な熱を取り除き、特に暑い季節の熱中症対策に効果的です。 - パプリカ(平性)
ビタミンが豊富で、疲労回復や美肌効果も期待できます。薬膳的にも体への負担が少なく、さっぱりした味わいをプラスします。 - トマト(涼性)
熱を冷まし、体を潤す効果があります。特に夏にピッタリな食材です。 - レモン(寒性)
酸味で食欲を増進し、清涼感を加えます。
秋の薬膳カレー:かぼちゃと鶏ひき肉の胃腸に優しいスープカレー

野菜の甘みが特徴の、胃腸に優しい秋の薬膳カレーです。消化に良いスープカレーに仕上げるのがおすすめ。
生姜が消化機能を高め、キャベツの胃粘膜保護作用を助けてくれます。鶏ひき肉を使うことで、胃腸に負担がかかりにくいのもポイントです。
秋の代表的な体調不良、胃弱(いじゃく)をサポートします。
こんなときに
- 夏の名残で胃腸が弱って食欲がないとき
- 消化に優しく、栄養価の高いカレーが食べたいとき
薬膳的効能
- かぼちゃ(温性)
胃腸を温めるとともに、消化吸収を助ける作用があり、秋の冷えや胃弱に効果的。 - 鶏ひき肉(平性)
消化がよく、胃腸に負担をかけず、栄養補給に最適。 - キャベツ(平性)
胃の粘膜を保護し、胃酸過多や胃もたれを緩和します。 - 生姜(温性)
消化機能を高め、冷えからくる胃の不調を改善します。
冬の薬膳カレー:ぽかぽか生姜と根菜のスパイスカレー

生姜を主役に、温性の根菜と鶏肉を合わせることで、冷えを改善しながら栄養バランスを整えるカレーになります。スパイスも血行促進を助け、冷えに効果的です。
薬膳カレーでぽかぽか温まってください!
こんなときに
- 冬場や冷房で体が冷えたとき
- 疲れがたまっているとき
- 胃腸を温めたいとき
薬膳的効能
- 生姜(温性)
胃腸を温め、全身の血行を促進することで冷えを改善します。特に冷え性や疲労回復に効果的です。 - レンコン(平性)
血を補い、巡りを助けます。また、体に余分な湿気を溜め込むのを防ぎます。 - にんじん(温性)
血を養い、胃腸の働きをサポートして体を温めます。 - 鶏肉(温性)
滋養強壮に優れ、体力回復を助けます。温性で体を内側から温めます。
薬膳カレーで薬膳を始めてみよう
薬膳カレーは、漢方屋と料理人のどちらの目線からもおすすめの料理です。
まずは一度、自宅で薬膳カレーを作ってみませんか?
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