「薬膳は美味しい」の新常識を伝えたい!調理師免許を持つ漢方屋がご紹介

「薬膳は美味しい」の新常識を伝えたい!調理師免許を持つ漢方屋がご紹介「薬膳は美味しい」の新常識を伝えたい!調理師免許を持つ漢方屋がご紹介

こんにちは、エソラ漢方薬本舗の河野です。

「薬膳は美味しくなさそう…」「薬膳ってクセが強いんじゃない?」そんな声をよく聞きます。

しかし、その認識はもったいない!薬膳はとっても美味しく手軽に始められるものなんです。

調理師免許を持つ漢方屋が、おすすめの美味しい薬膳をご紹介します。

薬膳料理ってどんなもの?

薬膳料理とは、中国の伝統医学「中医学」の理論に基づいて、食材や調理法を工夫して作られる料理のことです。

「薬膳」という言葉には、「薬」と「膳(食事)」の意味が込められています。

食事をとおして健康を維持し、体調を整えるという考え方です。

薬膳が美味しくないと思われているのはどうして?

薬膳には苦手意識を持っている人もいらっしゃることでしょう。

召し上がる前に、なんとなく避けてしまうという方も多いのではないでしょうか?

なぜ薬膳は美味しくないと思われているのでしょう。それは、こんな理由ではないかと思います。

  1. 薬膳=漢方のような苦い味のイメージ
  2. 健康的=味気ないというイメージ
  3. 馴染みのうすい食材(味)への抵抗感

【理由1】薬膳=漢方のような苦い味のイメージ

薬膳という言葉に「薬」が含まれているため、多くの人は漢方薬を連想します。

漢方薬は苦味や独特の香りを持つものが多いというイメージから、これがそのまま薬膳料理にも当てはまると思われがちです。

【理由2】健康的=味気ないというイメージ

健康志向の食事は「薄味で物足りない」という印象を持たれることがあります。

薬膳料理もその一部と誤解されがちです。

【理由3】馴染みのうすい食材(味)への抵抗感

薬膳でよく使用されるクコの実、ナツメなどの食材は、日本では馴染みのうすい食材です。

普段の食生活で食べる機会の少ない食材には、抵抗を感じる人もいることでしょう。

薬膳の「なんとなく」のイメージをなくそう!

薬膳には、「なんとなく漢方薬っぽい味がしそう」「なんとなく健康食だから美味しくなさそう」という先入観を持たれがちです。

しかし、これらの「なんとなく」は薬膳の良さを見逃してしまう原因になってしまいます。

実際の薬膳料理は、風味豊かで美味しく仕上げることができる魅力的な健康食なんです。

身体が必要としているものは美味しく感じる

そもそも人の身体は、自分が必要としている食材を食べるときは「美味しい」と感じます。

漢方でも、身体が必要としているものは飲みにくさを感じない、と考えられています。

同様に、薬膳もあなたが欲している食材を適切に使うことができれば、食べやすく美味しいものに仕上がります。

健康食だから味気ないは誤解

薬膳料理は、「健康のために我慢して食べる」ものではありません。

むしろ、体調や季節に合わせた食材の組み合わせによって美味しさを引き出すのが薬膳の特徴です。

薬膳食材には肉や香味野菜など、料理を風味豊かにしてくれる食材がたくさんありますよ。

薬膳で必須の食材はない!

薬膳は、ナツメ、クコ、八角などがよく使われます。

いずれも美味しい食材ではありますが、日本では食べる機会が少ないこともあり、食べ慣れた味ではないと感じる人も多いでしょう。

しかし、すべての食べ物に薬膳の効果があると考えられています。

まずは、手に取りやすい食材から始めてみましょう。穀物(白米など)や肉類も薬膳食材の一種です。

調理師視点からは、旬の食材を使うのをおすすめします。旬の食材は美味しいことに加え、その時期に必要な栄養がたくさん詰まっていますよ。

始めての薬膳は、以下の記事をご参照ください。

美味しい薬膳なら断然「カレー」

さて、そうはいっても薬膳はハードルが高い方も多いと思います。

しかし、日常で気軽に取り入れられる薬膳料理があります。それが「カレー」です。

スパイス=生薬? カレーと薬膳の相性がよい理由

カレーに使われるスパイスの中には、生薬と原材料を同じとするものも多く存在します。

スパイス生薬名こんな症状に
ペッパー胡椒肥満など
シナモン肉桂不眠、ストレス、下痢など
ナツメグ肉豆蔲低血圧、不眠、ストレスなど
クローブ丁字下痢、腹痛など
クミン馬芹下痢、腹痛など
ターメリック鬱金二日酔い、月経異常など
ジンジャー生姜頭痛、乗り物酔いなど
ガーリック大蒜疲労回復、むくみ、肥満など
マスタード芥子便秘、神経痛・リウマチなど
スターアニス八角かぜ、咳止めなど
コリアンダー胡ずい子下痢、関節痛など

これらのスパイスは、体に良いだけでなく、組み合わせることでさらに相乗効果を発揮します。

薬膳の基本原則である「食材や生薬の調和」がカレーにも自然に取り入れられているのです。

カレーのスパイシーさと薬膳の相性が抜群

薬膳料理には、香りや風味を重視するという特徴があります。

カレーのスパイシーな味わいは、まさに薬膳の考え方と親和性が高く、日々の食事で取り入れやすいのが魅力です。

また、カレーはさまざまな具材をお好みで入れることで、自分に合った「薬膳カレー」を作ることができます。

鶏肉や豆類、根菜類をカレーの具材に使うことで、薬膳の要素を一層引き立てることができます。

薬膳をもっとこだわりたい人は、下のリンクから自分の生年月日から「九星」を調べてみてください。あなたの九星にぴったりな食材が簡単に分かります。

誕生日から読み解く、あなたの体質(エソラ漢方薬本舗)

カレーで手軽に薬膳ライフをスタート!

カレーは、特別な食材や調理法がなくても簡単に作れる薬膳料理の一つです。

まずは、いつものカレーに薬膳のエッセンスを少しだけ取り入れて、自分だけの「薬膳カレー」を作ってみてはいかがでしょうか?

エソラ漢方薬本舗では「六漢膳(ろっかんぜん)カレースパイス」というオリジナルカレースパイスを販売しています。

31種類のスパイスに、漢方屋が選んだ6種の伝統植物を配合。味付け不要で簡単に本格スパイスカレーが作れます。

六漢膳カレースパイスは、薬膳カレー作りにおすすめのスパイスです。始めての薬膳にぜひ。

エソラ漢方薬本舗 河野竜二

エソラのおすすめ商品

六漢膳カレースパイス

31種類のガラムマサラに6つの伝統植物を配合した六漢膳カレースパイス

六漢膳カレースパイスの詳細はこちら(エソラ漢方薬本舗)

エソラスタッフ

エソラスタッフ

エソラをより身近に感じてもらうために、思わず明日誰かに話したくなるような健康情報を発信中!

記事一覧へ

監修:エソラ漢方薬本舗 河野 竜二

監修:エソラ漢方薬本舗 河野 竜二

創業60年の老舗相談漢方店の漢方薬剤師 高橋 修 先生に20年師事し、日本漢方薬漢方を学ぶ。これからの漢方についての講演、講師を経験(宮崎、熊本、福岡、広島、大阪、東京、神奈川、宮城、北海道)。学術講師、漢方薬研部代表、商品開発も手がけている。

エソラ漢方薬本舗へ