きっと食べたくなる、黒豆のマメ知識

きっと食べたくなる、黒豆のマメ知識きっと食べたくなる、黒豆のマメ知識

健康志向の高い人から愛されている「黒豆」、皆さん食べていますか? お正月のおせち料理でしか食べない…という方も多いのではないでしょうか。

黒豆が食べたくなる、ちょっとした黒豆の歴史とマメ知識についてご紹介します!

黒豆とは?

黒豆とは、大豆の一種です。黒大豆ともよばれます。

黒豆の代表的な料理が、おせち料理の黒豆(煮豆)なので甘いイメージを持たれがちですが、一般的な黄大豆と味は代わりありません。

黒豆は大豆であることから、豆腐や納豆に加工された製品もあります。なお、大豆アレルギーの方はお召し上がりに際して注意が必要です。

黒豆は付き合いの長い穀物

黒豆は、約2000年前の中国最古の薬物書「神農本草経(しんのうほんぞうきょ)」に効能が書かれています。咳が出て喉が痛いときに黒豆の煮汁を飲むとよい、とされていました。

黒豆は日本でも1000年以上の歴史があります。腎臓の機能を高め、水分代謝や血液の循環を改善し、解毒・解熱などの効果があるとされ、身近な食材でした。

平安時代には「鳥豆」として正月料理に登場しています。江戸時代にも多く流通しており、江戸幕府 第15代将軍 徳川慶喜公も、健康のために黒豆を食べていた、との記録が残っています。

黒豆の産地で特に有名なのは、丹波黒豆の兵庫県と、光黒の北海道。

近畿地方では古くから黒豆の栽培が盛んに行われていました。近畿地方の黒豆は高級品として、宮中や幕府に献上されるほどだったそうです。なお、「丹波黒豆」として記録が登場するのは、第11大将軍 徳川家斉公の時代になります。

丹波黒豆が現在でも高級品として扱われるのは、収穫までの期間が長いことと、主に手作業で栽培・収穫が行われているからです。そのため、実が大ぶりで割れや欠けがない美しい黒豆となっています。

北海道は黒豆の作付面積が日本一。2位の兵庫県の1.8倍ほどの面積となっています。その歴史は、北海道開拓の明治期が始まりとなります。開墾以前の北海道は農業が盛んではありませんでしたが、大豆をはじめとした豆類の栽培は、当時の北海道を支えてくれました。現在の北海道で多く栽培されている「光黒」は、美しい光沢が特徴の黒豆です。

黒豆は平成に入ってからも寒冷地向けの品種が開発されるなど、日本における穀物の中での重要性が伺えます。今後、健康のために消費が拡大していくのではないでしょうか。

黒豆の健康効果

黒豆は、おいしさと栄養を兼ね備えた日本古来の健康食だったことがわかります。ここ数年で、黒豆の栄養素と健康効果が注目を集めています。

黒豆には食物繊維、ビタミンE、ビタミンB1、カルシウムなど豊富な栄養素が含まれています。

食物繊維を多く含むことで腸内環境が向上します。また、大豆サポニンが脂肪の吸収を阻害し、大豆タンパク質が中性脂肪やコレステロールを下げる働きをします。さらに利尿作用があるため、体内の古い水分を排出してくれます。

女性ホルモンと似た働きがある「イソフラボン」も含んでおり、体脂肪を下げる効果が期待できます。そのため、黒豆はダイエットにも最適な食材だといえます。

また、ポリフェノールにより老化防止、血流の改善にも効果が期待でき、貧血気味の方にもおすすめです。

ただし、黒豆が健康やダイエット、美容によいからと沢山食べると、胃腸に負担がかかります。そんなときは、黒豆茶がおすすめ。黒豆茶であれば、胃腸に負担をかけずに黒豆を召し上がれますよ。

黒豆と五行のお話

漢方の考え方の基礎に「五行学説」というものがあります。

自然に存在するすべてを「木・火・土・金・水」の要素に分ける考え方です。それは、身体機能の理解、体質診断、症状の見極め、漢方の処方、薬膳料理と深い関わりがあります。

五行には「五色(ごしき)」というものがあります。食べ物を五色に分けるとき、食材の色で分けることができます(※)。「この季節にはこの色の食べ物がよい」とか、「この内臓にはこの色の食べ物がよい」と判断します。

※穀物、肉、菜など、色で分けられない食材もあります。それらは別途、五穀、五畜、五菜という分け方になります。

五行
五臓
五季土用
五色

黒豆は「黒」の食材になります。黒い食材は「腎(じん)」の働きを助け、血のめぐりや水分代謝を整える働きがあります。

薬膳では、滋養強壮や白髪や足腰の衰え、耳鳴り、肌の乾燥など老化防止によいとされています。

「黒」の食べ物には黒ごまや海苔などがあります。野菜や穀物から「黒」の食材をたくさん摂るのは難しいですよね。黒豆は摂りやすい「黒」の食材です。ぜひ一品献立に加えてみてください。

気軽に黒豆を摂りたいなら黒豆茶はいかがですか?

ホット黒豆茶は「黒」の飲み物なので、「冬」に血のめぐりが気になるときにおすすめです。

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エソラスタッフ

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監修:エソラ漢方薬本舗 河野 竜二

監修:エソラ漢方薬本舗 河野 竜二

創業60年の老舗相談漢方店の漢方薬剤師 高橋 修 先生に20年師事し、日本漢方薬漢方を学ぶ。これからの漢方についての講演、講師を経験(宮崎、熊本、福岡、広島、大阪、東京、神奈川、宮城、北海道)。学術講師、漢方薬研部代表、商品開発も手がけている。

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